こんにちは!オーボエ奏者たむです♪
皆さんは、「楽器って管理が大変そう…」と思いますか?実際はどうなのでしょう。
今回は、オーボエの管理方法を踏まえながら解説していきます!
オーボエとはどんな楽器?
まずオーボエとはどんな楽器か皆さんご存じでしょうか。このような楽器です。グラナディラという木でできています。リードという葦を乾燥させたものを振動させて音を出します。オーボエは2枚のリードを重ねて使用するため、ダブルリード楽器と言います。そして木管楽器に属しています。
木管楽器は木でできている?
ここで疑問が生まれませんか?木管楽器と言えばフルートやサックスなどもあります。これらは金属でできているのになぜ木管楽器に属しているのでしょうか。
木管楽器の定義は、唇を振動させないで演奏する楽器です。要するに、楽器の材質ではなく、音を出す仕組みで分類されているのです。
唇を振動させて演奏する楽器は、金管楽器に分類されます。
オーボエの管理方法
オーボエと木管楽器について少し理解できたところで、オーボエの管理方法をご紹介します!
先述しましたが、オーボエはグラナディラという木でできています。(グラナディラはクラリネットやピッコロ等にも使われています。)
ここで豆知識! グラナディラは現在伐採できなくなっています。今後はこの木でできた楽器が無くなってしまう可能性もあるのだとか…
楽器が割れる?
グラナディラは硬い木です。密度も高く、重いです。しかし木材ですから、冷えたり乾燥したりすると収縮し、高温多湿になると膨張します。
そして、割れることがあるのです!原因は楽器に息を入れること。
木が収縮した状態(楽器が冷えている)で、温かい息を入れるとどうなるのでしょう。管の中は高温多湿の状態になります。そして膨張します。
この外側と内側の変化に耐えきれなくなった結果、割れてしまうのです。
割れは冬の時期に起こりやすいです。私も、以前使用していた楽器が練習中に割れてしまい、そのまま使っていて割れが広がってしまったことがあります。
楽器を温める
ということで、まず私は楽器を吹く前に冷えた楽器を温めています。口元に近い部分から手の温度で温めます。その後ゆっくり息を入れます。時間はかかりますが、割れないようにするための大事な作業です。
ここで豆知識! ストーブやエアコンの風を直接当ててはいけません。急激な変化が起こり割れの原因に繋がります。
水分をとる
練習中や演奏中にもケアをします。それは水分を取るということです。水分をそのままにしておくと、その部分の変色や劣化が進んでしまいます。
オーボエにはスワブという、管内の水分を取り除く布を用います。他にも、クリーニングペーパーといって、キィ(指を置くボタンのような部分)の水を取る紙も使います。
また、私はケースの中に楽器用の湿度調整剤を入れています。これは水分を吸収し、ケース内を最適な湿度に保ってくれる物です。
極端な気温差を起こさない
演奏場所が変わることは仕方のないことですが、普段楽器を置く際は、練習する部屋やいつも生活している部屋など、次に演奏するときに温度変化が起こりにくい場所に置いています。
また急激な温度変化を避けるため、移動時は楽器をケースにしまっています。これはぶつけたり落としたりするリスクも回避できます。
調整(リペア)に出す
普段から注意をしていても、少しずつパーツや木は消耗していきます。そうすると、吹き心地やバランスが変わってきます。そのため、数ヶ月に一回、楽器を修理に出します。これをすることでより長く、良い状態で楽器を使えるようになります。
楽器の管理は大変?
オーボエの管理方法をご紹介しましたが、手段は違えど他の楽器も管理は大変です。
普段から手入れをしなければ、楽器の動きが悪くなったり音が変わったりしてしまいます。手入れはもちろん、こまめに調整に出しています。
まとめ
「楽器の維持・管理は大変!お金がかかる!」
いかがでしたか。使っているものは普段から手入れすることで長く使える。どれも同じことなんですね。ではまた次回お会いしましょう♪
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