オーボエ リードの作り方 その1 (舟形の作り方)
こんにちは!オーボエ奏者たむです。今回からは私流のリードの作り方についてお話ししていきたいと思います。
その1では、舟形(かまぼこケーンという薄い板を舟形というリードの形にする)と、プッペ(舟形ケーンを半分に折ってワイヤーを巻いた物)の作り方を解説します。
オーボエのリードを自作してみたい方は是非参考にしてみてください♪
リードの作り方は人によって違う?
リードの作り方は人によって異なります。数値や手順は自分の好みですので、正解はありません。こちらの記事でも解説しているので是非ご覧ください!
また、丸材という木の状態から作る人や、リードの形に加工された状態から作る人もいます。私はかまぼこケーンという薄い板に加工された物から作っています。
舟形の作り方
使用する工具はこちらです。左から黒刀のカッター、ティップ、ハンドシェーパー、マンドレル、イーゼルといいます。
まず、かまぼこを水に浸します。これは加工する際に濡れていないと割れてしまうからです。私は15分くらい浸けています。
最初に、かまぼこを半分に折ります。そのためにイーゼルを使用します。(定規でも良いのですが、これがあると便利です。) イーゼルにかまぼこをあてて、真ん中の線に沿ってカッターで傷をつけます。完全に切らないように注意します。
そしてカッターの刃に沿わせ半分に折ります。
次はかまぼこを舟形にしていきます。私はハンドシェーパーを使用しています。ティップ(舟形の型)は、様々な大きさや太さがあるので、奏者は自分好みの型を使っています。このティップをハンドシェーパーに付けます。
そしてかまぼこを挟み、留め具でしっかりと留めます。
それでは舟形にしていきます。私は安定させるためにマンドレルを土台にしています。
まず先端をカッターでそぎ落とします。なるべくえぐらないように、型に沿わせるのがポイントです。
そうしたら、削ぎ落とした箇所にカッターの刃を置き、手前に向かってスライドさせ削ぎ落とします。刃を寝かせすぎるとえぐれてしまうので注意です。
反対側も同じように削ぎ落としたら、舟形の完成です!かなりリードの形に近づきました。
プッペの作り方
まず、舟形の両端を薄く削ぎます。
何かに舟形を沿わせると、切り落とさずに薄く削ぐことができます。
両端を削ぎました。
それでは、プッペにしていきます。舟形をチューブの楕円に馴染ませるため、ワイヤーでチューブと舟形を挟みます。
このワイヤーは0.35mmです。
作り方は簡単で、マンドレルに2周巻きつけ、余ったワイヤーどうしをねじると完成です。
舟形とチューブを挟みました。この状態で私は3日ほど放置させます。その方が組み立てる時に木が割れにくくなるからです。
これでプッペの完成です。
今回はここまでです。次回はリードを固定し、糸を巻く部分を紹介します!それではまたお会いしましょう♪