音大生は絶対音感を持っている?
こんにちは!オーボエ奏者たむです。
皆さんは、「音大生なら皆んな絶対音感を持っているんでしょ?」と思っていますか?実際はどうなのでしょう。
今回は、音大生の音感について解説していきます!
絶対音感とは?
まず、絶対音感とは何なのでしょうか。簡単に説明します。
絶対音感とは日常生活の音、楽器の音を聴いただけで、音名がわかるというものです。
この能力は、楽器の音や日常で流れているBGMだけでなく、物がぶつかった音や風の音などでも音名がわかってしまうのです。
絶対音感は生まれながら持つ?
では絶対音感は生まれつき才能のある人しか持っていないのでしょうか。実は絶対音感は幼少期に訓練をすることで習得可能なのです。
全員が身につくとは限らないのですが、小さい頃から訓練をすることで音を聴き分ける耳が育つのです。
訓練とは、ピアノを習うことや聴音(聴き取った音を楽譜に書き取る)をすることです。
音大生は絶対音感を持っている?
では音大生は皆んな絶対音感を持っているのでしょうか。
答えはNoです。私も持っていません(笑)。
絶対音感は幼少期に訓練することで身につきます。ですからピアノを演奏する方は小さい頃から習っていることが多いので、絶対音感を持っている人が多いです。
私は中学の吹奏楽部から音楽を始めたので音楽歴が浅く、絶対音感を取得できませんでした。しかし、音が全くわからないという訳ではありません。私は相対音感を持っています。
これは音大受験でソルフェージュを勉強した際に身につけた能力です。音大受験についてはこちらで詳しく解説していますので気になった方は是非ご覧ください。
相対音感とは?
では相対音感とは何なのでしょうか。聞きなれない言葉だと思います。
これは基準の音を元に、その他の音を聞き取ることができるという能力です。音と音がどのくらい離れているかがわかるのです。大人になってからも習得が可能な能力で、絶対音感が無いが相対音感はあるというプロの音楽家もいます。
大人になってからでも習得できますが、継続して訓練をする必要があります。私は高校1年生から聴音とピアノを始め、3年生になってようやく音がとれるようになりました。
絶対音感vs相対音感
では、相対音感よりも絶対音感の方が優れているのでしょうか。そんなことはありません。それよりもどちらかの音感を持っていることが重要なのです。
音感は楽器を演奏する際に必要な能力です。例えば、
・出したい音をイメージする時
・他の楽器と音を合わせる時
などに役立ちます。また作曲家や歌手も同様で、
・音程をとる時
・和声や旋律を考える時
などに役立つのです。
まとめ
「音大生は絶対音感か相対音感を持っている!」
「音感は音楽活動をする際に必要!」
いかがでしたか。音感について少し理解できたでしょうか。それではまた次回お会いしましょう!